スタッフブログあらたま通信

改めて自身の診療スタイルについて考える

松下、今回は語ります。

先日、第8回日本糖尿病医療学学会に参加しました。コロナによりWebでの開催でしたが、オンデマンド配信期間も含め、多くのセッションに参加できとても勉強になりました。
今年のテーマは『withコロナ時代の糖尿病医療学』、医療学を提唱された奈良県立医科大学 医師・患者関係学講座教授の石井均先生が『共感すること』についてご講演されました。
血糖値や合併症の観点からみる医学的知見、糖尿病を持ちながら生活する患者さんの様々な社会背景を想像しながら向き合う医療学的知見、どちらも欠かすことはできないものです。
Web開催ではありましたが、今年も多くの先生方と交流できて、自分の診療を見つめなおす良い機会をいただきました。

後日、糖尿病医療学学会の評議員もされている、萬田記念病院(北海道 札幌市)糖尿病センターの中野美子外来師長さんとZoomを用いて遠隔カンファレンスで症例検討を行いました(患者さんのプライバシーには十分配慮しています)。プチ医療学会です。
中野師長さんは、私の作成したスライドをひとつひとつ丁寧に吟味し、温かくも的確なコメントをたくさんくださいました。
症例に向き合うヒントをたくさんいただいたのはもちろんですが、私自身が師長さんの懐にすっぽり包まれたような感覚を覚え、とっても心癒されました。
医療学を通して知り合えたこのご縁に感謝しながら、コロナのおかげ(?)で普及したWeb会議を今後も活用していきたいと思います。Webだと北海道と愛媛もひとっとびです☆

医療学学会や遠隔カンファを通して学んだことを医院スタッフにも共有し、そこから新たな考えや意見もでたりして、医療学の素敵な連鎖を感じています。

日々、たくさんの患者さんと向き合い様々な境遇を目の当たりにします。
経験の浅い自分には想像すらできないこともたくさんあって、正直なところ当院のマンパワーでは対応できないこともあります。
それでも、当院に通院してくださる患者さんに少しでも安心感を提供でき、少しでも笑顔がみられるように、精いっぱい努めたいと思う今日この頃です。

(院長 松下)