スタッフブログあらたま通信

インスリンポンプ勉強会

今年、2021年はインスリンが発見されて100年の節目の年です。
インスリンが発見される前は、多くの糖尿病患者さんが命を落としていました。
インスリンが発見され治療薬となって、多くの命が救われましたが、当初はアレルギーや数時間毎の注射が必要であったため、夜もぐっすり眠れませんでした。
その後改良され、1日1回製剤や食直前や直後に注射する製剤も登場しました。
それでも、思わぬ低血糖に悩まされたり、1日に4回も5回も注射をしないといけませんでした。

そして登場したのが、インスリンポンプ。正式名称は『持続皮下インスリン注入療法』と言います。
時間ごとにインスリン量を細かく設定でき、血糖値が安定しますし、機種によっては低血糖を事前に感知してインスリン注入を自動停止するので低血糖に悩まされることも少なくなります。
しかし、インスリンポンプもいい所だけではありません。
欠点のひとつに、注入部位とポンプがチューブでつながれているため、拘束感や服装選びに悩む患者さんがおられます。

先日行った勉強会では、その悩みを解決すべく登場した、チューブfreeのパッチ式インスリンポンプについて学び、実際に装着してみました。
従来のポンプよりも操作や装着は簡単にできた印象でした。スタッフもパッチ式という新しいスタイルにとても驚いていました。

インスリン発見から100年、インスリンはどんどん進化しています。私たちも一人ひとりの患者さんの生活に適した治療を提供できるように、今後もしっかり勉強していきます!!

(院長 松下)